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連盟規約を守っていますか?

2001/12/18 writer: イトウ

日本のホッケー界ではクラブは創設時に選手は毎年4月(有効期間は翌年の3月31日まで)に規約を守ることを誓約して連盟に登録します。みなさんは登録したクラブ・選手が守らなければならない連盟規約の内容にはどういったものがあるか知っていますか?
私は今まで日本連盟の連盟規約を見た記憶はありません。私の周りにも連盟規約を持っている人(詳細を知っている人)はいないようです。 規約ですから内容は機密では無いでしょうし、誰が持っていても問題はないはずです。
1999年にXXXを日本連盟と東京都連盟に団体登録する際、東京都連盟から東京都連盟規約はいただきました。しかし、日本連盟からは連盟規約をいただくどころか目にすることさえもありませんでした。これは規約の提示を要求しなかった我々のミスなのですが規約を渡さない方もどうなのでしょうか。

あるクラブに起こった悲劇

2001年、私のように連盟規約の内容を知らない人たちに以下のような問題が起こりました。
2001年6月下旬~7月上旬にかけて、あるクラブ(以後、チームAとします)とその他数名はスペインに行き、スペインの複数クラブチームとホッケーの練習試合をしました。
これはその後「無断海外交流」(連盟規約違反)という問題になりスペインへ行ったメンバーはそれぞれ処罰を受けることになります。
その処罰の内容と理由は各クラブの代表、および連盟の役員に以下の文書が送付されました。

     「スペイン無許可遠征に対する処分について
     (上記文書と一緒に連盟会長より処罰内容を通達する書類も同封されていました。)

文書、処罰の内容は適切か?

この文書を読んだとき、いくつかの疑問や納得できない点がありました。それを以下にまとめてみます。
① 文書はホッケー委員長が日本連盟会長に提出した報告書であること
先述の通り、この文書自体は連盟(会長)から各クラブの代表、連盟の役員に対して送付されたものです。文面からは ホッケー委員長 が 日本連盟会長 に提出した「報告書」であると考えられます。したがって、この文書を正式文書として公表するのは適当ではないと私は考えます。

② 何の行為が規約のどの部分に違反したのか全く明確にされていない
文書中に「M.N 専門委員から事情聴取を行い、その結果、連盟内規に違反し たことは明確であり、」とあるが、実際に規約のどの項目に違反したのかが明確になっていない。さらに「平成13年6月29日に開催された中央委員会での国際交流での基本方針をもとに」の部分にある平成13年6月29日とは当事者がスペインに行っている期間中である。あまりにもタイミングが良すぎると感じるのは私だけでしょうか?

③ 処罰の対象は適切か?
今回の規約違反に対して連盟はクラブ代表者と当事者(選手)に処罰を与えましたがこれは適切でしょうか?事情聴取をM.N 専門委員(クラブ代表者)にしたとあるが、もしクラブに強制的に連れて行かれた選手・関係者がいた場合もこのような処罰になるのでしょうか?
連盟に連盟規約があるようにクラブにもクラブ規約が存在するはずです。基本的に選手はクラブの決定したことに反対はできないと思います。今回の場合、クラブレベルの問題ですので日本連盟が処罰を与えるのはクラブレベルが適切であると私は判断します。各クラブが連盟の処罰を受け止め、各選手・関係者へ処罰を与えるのが適切ではないでしょうか?

④ 「連盟未登録選手」とは何か

スペイン代表&バルセロナのキャプテン、アルベルト・ボレガン選手と

ここに出てくる「連盟未登録選手」というのは実際は私のことです。今年度(2001年度)、日本連盟及び東京都連盟には選手登録していませんでした。(その後、クラブ対抗に出場するため東京都連盟には11月に登録しました)
したがって、私には日本連盟の規約を守る義務はなかったことになり、このように違反者扱いされていることに憤りを感じています。それとも、まだ見たことのない連盟規約の適用範囲には「連盟に過去一度でも登録したことのある人間」などという項目が存在するのでしょうか?

さらには処罰の内容も酷いものです、これでは単なる脅迫です。今後、私が日本連盟に選手登録したら何をされるかわかりません。。。この通達も私はXXXのクラブ代表者から連絡されただけで、名前を出しているにもかかわらず日本連盟からは何の連絡もありませんでした。(←それもそのはず、現住所を知らないのだから連絡できないのは正しい)

大事なことは繰り返さないこと

今回のこの問題の最大の焦点は「誰もが連盟の規約を知らなかった」ということです。
確かに「知らなかった」で済む問題ではありません。最終的に規約を違反してしまった選手・関係者たちは連盟の与えた処罰を黙って受けました。
しかし、これでは本当の問題解決にはなりません。このままでは今後も同様の問題が起こる可能性があります。今回の問題を教訓に連盟は不透明な部分をなくし、各クラブの選手・関係者はその不透明な部分にもっともっと関心を持つことが必要です。結果的には規約違反となってしまいましたが、今回のような自主的な海外へのチャレンジは称賛に値すべき行動であると個人的には思います。

みなさんは連盟規約を守っていますか?理解していますか?
ただホッケーが好きでホッケーを上達するための行為が、もしかしたら規約違反になるかも知れません、気をつけましょう。一応、海外旅行に行く時は連盟に届けを出した方が無難かも!?


P.S.
下の文書は東京都連盟が各クラブ代表者、連盟役員に送付した公式文書の内容です。
     「東京都連盟所属役員及び選手の無許可海外遠征についての処分
こちらはそれなりに納得できる内容になっています。
(私は何も処罰されていません。→でも実際は口頭注意を受けました



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