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style  >  Just by myself  >  #001 西潟 航「僕が僕であるために」  >  (2) 大局観に優れたプレーヤーになりたい
2015年5月26日
【Just by myself】#001 西潟 航「僕が僕であるために」(2)

--- 今、どんなプレイヤーになりたいですか?
どんなプレイヤー? うーん、なんだろうなぁ。
.....大局観に優れたプレーヤーになりたいですね。
--- 大局観? また難しいとこに行ったね。
伊藤さんみたいになりたいですね。要は周りが見えて、臨機応変にやりたいです。そこに達するまで、まだまだです。自分のことで精一杯です。自分の能力が足りないから、余裕が無いんですよね。
--- 全体をコントロールするようなプレイヤーになりたいって事でいい?
そうなんですよね。今は、試合でもそうだし、練習のマッチでも、自分に余裕がないから周りが見えてないんですよね。こんな事は言いたくないですけど、去年からはあまり成長してないかも。。。
--- 私からのアドバイスとしては「意図のあるプレーを常にする」ってことかな。成功、失敗あると思うけど、失敗した時でも「自分の意図はこうだったんだよ」ってのが伝わるようなプレーをしないと目標には繋がらないかも知れない。「今やったら上手くいかないな」と思ったプレーでもやるってのが大事。
ダメだったら考える?
--- ダメだった時に、「こういう事をしたいんだよ」ってのをキチンと伝える。何も行動を起こさずに、「~したかったのに」って言っても何も進まないから。失敗することも重要なんだよ。
そうかも知れませんね。やっぱり、「余裕が無い」ってのは「考えられない」ってことで、意図あるプレーって正直少ないです。事前に「これやろう」っていうのはあるけど少ない。良くないのは、試合や練習後の反省の時、自分のプレーをあまりよく覚えてないこと。それも「余裕が無いから」なのかなって思ってます。
よく伊藤さんが言う「このスポーツをやるには覚悟が必要」ってのは、色んな意味で本当にそうだなと思います。今、本当は仕事の勉強よりも、ホッケーの勉強をしたいんです。けど、やっぱり優先順位として、仕事が前にきちゃいます。そこは悔しいんです。
--- ホッケーをする機会は少なくなってると思うけど、「ホッケーやりたい」って考えてるのは、学生の頃より今の方が楽しいってこと?
はい、学生の時より、全然楽しいです。これは伊藤さんのおかげだと思うんですけど、考えてホッケーするようになりました。学生の時は、そんなに考えなくても自分の相手だけ見てれば何とかなりました。
やっぱりその、「全体を動かす」ということで、自分が「こうしよう」として上手くいったときって絶対面白いじゃないですか!何でもそうですけど、考えてやって、上手くいくと面白いです。なので、本当はもっと意図のあるプレーをして、マッチ後とかに「あの時はこうしたかったんだよ」ってドンドン言っていきたいんですけど、前向きな反省では無くて後ろ向きな反省しかいつも出ないんですよね。「あの時ダメだったなぁ」とか「あーこうしなきゃダメだったなぁ」とか、もっと味方に「こうして欲しかった」って言いたいんですけど。。。余裕が無い。それは単純に自分の実力っていう、結局そこなのかなと思います。
--- でも、今 言っていたことの中にかなりヒントがたくさん隠されてると思うよ。ダメだった事って強く頭に残るでしょ。だからこそ、思った時にやれってこと。思った時にやらないから「ダメだった」ってのが残らない。やっておけば、インプットされるから。そのためにも「やる」ってこと。
そっか、そういう失敗も「前向きなもの」と思えばいいのか。何かやろうとすれば良いんだ。迷ったら「やる」、そうしよう。

思った通りというか、イメージ通り
--- 次は今回のメインです。このインタビュー用に「能力」に関するアンケートを実施しました。基準は特に設けてなく、その人のイメージとなっています。メリハリをつけるため、「3」をつけないルールとしてます。また、xxxのチーム内だけでなく、チーム外の人にも協力してもらっています。青い部分はチーム内の評価、赤いところはチーム外の評価。黄色は両方の平均となっています。
■評価にギャップがあった項目
評価者 判断力 理解力 精神力 柔軟性
xxx1 2 5 4 4
xxx2 4 4 2 4
xxx3 3 4 3 3
xxx4 2 4 5 2
xxx5 4 4 2 4
チーム外1 5 2 4 4
チーム外2 2 4 2 3
チーム外3 4 4 4 2
チーム外4 5 5 2 5
--- 全体的な形としては、「チーム内」「チーム外」で大体一緒です。「西潟 航」のイメージ像としては、全体で一致しているようです。「判断力(スピード・的確性)」の部分はどうなの?一番ポイントになるとこかな。
基本的に言われたことはこなします。「判断力」は無い方だと思いますけど。。。
--- それは自己評価でしょ?でもチーム外からは評価されている。
...正直、思った通りというか、イメージ通りって感じですね。大体が自分の思っている事とチーム内・チーム外の人が思っていることは同じなんだけど、個々の評価でギャップがあるところは「なんでだろう?」と考えるところなんでしょうね。「なんでそうなってんだろう」って。。。
パワーとか足りない部分を補っていくのはそうなんですけど、ギャップが出ている理由は分かりません。
--- これを見てすぐに何かの答えを出すってのは無理かな?狙いとしては「強み」「弱み」を明確にして、意識するようになってもらいたかったんですけど、アンケート内容が良くなかったかも知れませんね。こちらとしても、今後に活かしていきたいと思います。

アドバイスは「トリプルの練習に出ろ」
--- では、最後の質問です。若いころ(学生の頃)の自分に、ホッケーに関してアドバイスするとしたら?
学生時代は勉強とかバイトとか恋愛とかで一杯一杯でしたね。自分のことしか考えていなかったので、自分がどう目立とうかってことしか考えてなかった。活躍した方が楽しいじゃんって感じでした。もっとホッケーの時間を作れば良かったし、もっと考えてやりたかったです、今みたいに。伊藤さんともっと早くに出会えていたら...早く出会いたかったー。
--- 出会うチャンスはあったでしょ。立教OBの岩城がいたんだし。
そうですね。でも、その時は学生の中で満足してたんです。ホッケーでもっと上を目指そうとかは無かったです。今、こうして社会人になっても続けてるなんて、当時は考えてもなかったですね。トリプルの練習になんで行かなかったのだろうって今になって思います。当時のイメージですけど、社会人練習は敷居が高かったんです。だから自分に送るアドバイスとしては「トリプルの練習に出とけよ!」っていうことですかね。
--- 去年よりも周囲へのアプローチが積極的にみえます
去年の練習回数みて、オレこんなに出てなかったんだと思って。チーム内の連絡も自分が行けないと連絡しなかったりってのがあったので。去年は仕事が忙しいという個人的な理由があったんですけど、それにしてもホッケーについて考える時間が少なかった。自分が行けない日なんて、練習あることすら意識していないという。。。
そういう意味では練習に来れない人も普段の連絡を意識して欲しいなぁと思ってます。実際に来れない人もいるし、それは仕方がないことなんですけど、やっぱりホッケーのこと考えないと、どんどんホッケー観みたいなものが薄れていくので。最低限やらなければいけない事として、「連絡を取り合う事」ってのは共通意識としてチーム内に浸透させていきたいです。

【プロフィール】
西潟 航 (にしがた・こう)
ニックネーム:こう
1988年生まれ。千葉県出身。(幕張総合高校 - 立教大学 - xxx)
2011年xxxに加入。2012年には入籍し家庭を持つ。仕事の都合上 土日が休みではない中でもホッケーを続け、今年で5年目を迎える。

(取材・文:イトウ)




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